アトピーに良く効くムトウハップ

ムトウハップとは

 

 

ムトウハップとは、六一〇ハップと書く薬品で、武藤鉦製薬が販売していた入浴剤のことです。

 

これは一般用医薬品に指定されていたので薬局、ドラッグストアでしか販売されておらず、知らなかった人もいるかもしれません。医療以外では、普段の食生活や、ストレス対策、漢方薬やサプリメントなどによる体質改善的治療もあり、更に温泉療法なども注目されているのですが、実はこの入浴剤がアトピー改善によく効くという人が大勢おり、一部では非常に頼りにされていたのです。

 

これは旧日本軍の衛生兵であった考案者の武藤鉦八郎から「六一〇」、英語のハッピーから「ハップ」をとって六一〇ハップという名称にしたそうで、昭和初期の1927年に登場しました。

 

これは硫黄を成分としており、元の赤っぽい色をした液体をお湯に溶かすと白濁し、更には硫黄臭がひろがるというもので、まるで硫黄温泉に入っているような感じになるのが特徴です。

 

しかし、2007年頃から一部で流行した硫化水素自殺への使用が急増し、これがネット情報としても蔓延して大きな社会問題となったことが影響して、2008年4月に販売自粛の措置がとられてしまったのです。

 

同年の7月いっぱいで自粛要請は解除されたのですが、販売自粛中にもデマを含めた憶測が飛び交い、以後の販売の見通しが立たなくなってしまい、更には武藤鉦製薬の後継者不足等の事情も重なって同年10月に生産工場が操業を停止したのです。